建売住宅で後悔しがちな6つのパターン|失敗を避ける対策も紹介

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建売住宅は、購入しても実際に住むまではその良し悪しがわかりません。後悔しないためには、購入前に入念に物件の調査と情報収集を行うことが重要です。

この記事では、建売住宅で後悔しがちな6つのパターンと、失敗を避ける対策もあわせて紹介します。内見時のチェックポイントも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

建売住宅で後悔しがちな6つのパターン

建売住宅を購入して後悔しないためには、建売住宅でよくある失敗例を知ることが重要です。

ここでは、建売住宅で後悔しがちな6つのパターンを紹介します。次章では6つのパターン別に対策方法を紹介しますので、順にご覧ください。

1. 思ったよりも間取りが悪かった

建売住宅は間取りがすでに決められているのが一般的で、着工前や工事中に契約した場合も同様です。そのため、自分や家族の生活スタイル、好みに応じたカスタマイズができません。購入後に「生活動線と間取りが合っていない」と感じると、ストレスにつながりやすいでしょう。

ほかにも、内見時は物件内を広く見せるために家具や家電が設置されておらず、実際に入居して家具を配置すると、想像以上に部屋が狭く感じることもあります。

2. 住んでみて日当たりが悪いことに気付いた

建売住宅の内見は、晴れた日中に行われることが多く、内見者は最も日当たりの良い状態の家を見ることになります。日当たりが良いと物件の印象も良くなり、購入意欲が高められるからです。

内見のときに日が当たっていても、立地条件によっては他の時間帯に日が当たらないことも考えられるため注意が必要です。

また、日当たりが悪いと湿気がたまり、カビが発生しやすくなります。冬は寒くなりやすく、洗濯物が乾きにくくなるケースも珍しくありません。

3. 収納スペースが少なく荷物が片付かない

収納スペースが少ないパターンは、日当たりと同様に、住んでみてはじめてわかることが多いでしょう。

建売住宅では、見栄えを良くするためにリビングやキッチンを広く設計して、収納は標準的なスペースしかないケースがあります。

収納スペースに余裕がないと、荷物の収納場所や片付けに困ってしまいます。タンスや棚などを部屋に置いて収納量を増やす必要があり、部屋が狭くなるのが難点です。

4. 設備や内外装のグレードが想定以下だった

建売住宅の場合、なるべくお手頃な価格で販売するために、設備や内外装のグレードをやや下げて販売している場合があります。設備や内外装のグレードは購入前に確認できますが、実際に住み始めてからグレード面で不満が出てくる場合もあるため、検討中のハウスメーカーの設備をしっかり調べて、内容を納得したうえで契約しましょう。

たとえば、次のような例が考えられます。

  • 外壁や天井の断熱性が低くて冷暖房効率の効きが悪い
  • 床の防音性が低くて2階の生活音が1階に反響しやすい

グレードが低いと機能性が損なわれるため注意が必要です。

建売住宅を購入する際は、完成した物件を見て選ぶのが一般的です。そのため、工事の過程を見ることができず、建物にとって重要な基礎工事の確認が困難になります。

表面上はきれいでも、目に見えない部分の施工品質が低いと、購入後に何度も修理やリフォームが必要になる場合がありますので、信頼できるハウスメーカー選びも重要なポイントです。

5. 立地や交通の便が悪い

立地や交通の便を十分に確認せずに建売住宅を購入すると、後悔する可能性があります。特に、駅やコンビニ、スーパー、病院までの距離が遠いと不便を感じやすくなるでしょう。

お子さんがいる場合は、小中学校への通学のしやすさや、高校の選択肢が豊富なエリアであるかによっても、利便性は大きく変わります。

6. 個性が強すぎて売却しづらい

建売住宅では、新築でも間取りや仕様が決まっていることがほとんどです。しかし、着工前など、タイミングによっては外壁やフローリングといった一部の建材の色や仕様を選択できるケースがあります。

その際、デザインや仕様に個性を出すのもひとつの方法ですが、万人受けするデザインよりも資産価値が下がりやすくなる点には注意しましょう。

いざ住宅を売却することになった場合に、個性的な住宅は買い手が見つかりにくくなります。買い手が見つかったとしても、購入金額に比べて大幅に安い金額で売却しなければならない可能性があります。

個性を存分に住宅で表現したいのであれば、建売住宅ではなく注文住宅がおすすめです。

建売住宅で後悔しないための対策方法

建売住宅で後悔しがちな6つのパターンを紹介しましたが、ここではパターン別に対策方法を解説します。

建売住宅の内見時は、次の項目をチェックしましょう。

  • 間取りの確認
  • 時間帯別に日当たりを確認
  • 収納可能な量と位置の確認
  • 高い物件と安い物件の違いを把握
  • 周辺環境の調査
  • 将来的な資産価値を加味

各項目について詳しく解説します。また、建売住宅を購入する前に、建売住宅のメリット・デメリットもよく理解しておきましょう。

1. 間取りの確認

間取りは住みやすさを決める重要なポイントであるため、内見時は次の項目を参考にして、間取りの確認を徹底しましょう。

  • 家具を配置しても生活スペースは確保できるか
  • 家具・家電と実際の部屋の寸法を比較して問題はないか
  • 扉や窓が邪魔にならないか
  • コンセントの位置や数に問題はないか
  • 生活動線はスムーズか

間取りを確認する際は、実際に生活している様子をイメージしながら行いましょう。

2. 時間帯別に日当たりを確認

住宅は、時間帯によって日当たりが大きく変化します。朝・昼・夕方と時間帯を変えて物件へ足を運び、土地や建物の日当たりを細かく確認しましょう。

3. 収納可能な量と位置の確認

収納も、内見時に必ずチェックしたいポイントです。収納できる量と収納スペースの位置を確認しましょう。

たとえば、キッチンの場合、十分な収納量がなければ、食材・調味料・調理器具などの保管場所に困ります。また、適切な位置に収納スペースがなければ、調理器具などを取りに行く距離が長くなり不便を感じてしまいます。

実際に新居へ持ち込む家具の寸法を事前に測っておき、どこに何を収納するのか決めておくと、入居後に不満を感じにくくなるでしょう。

4. 高い物件と安い物件の違いを把握

建売住宅の設備や内外装のグレードが想定よりも下回らないように、建売住宅のグレードについて知識を深めておきましょう。

建売住宅の売主は大きく3つに分類でき、建売住宅のグレードは売主によって大きく異なります。

●パワービルダー

パワービルダーは年間1,000棟以上の建売住宅を分譲する会社のことです。大量受注・大量仕入れによって建築コストを大幅に削減しています。

設備や内外装のグレードは必要最低限ですが、ローコスト住宅の供給を実現しています。そのため、設備や内外装のグレードよりも価格や立地を優先する人におすすめです。

●注文住宅系ハウスメーカー

注文住宅系ハウスメーカーは、主軸事業を注文住宅におきながら、分譲事業も行っているハウスメーカーのことです。

グレードは各ハウスメーカーで異なりますが、パワービルダーよりも高い傾向にあります。土地を所有しておらず、ハウスメーカーでこだわりの住宅を建てたい人におすすめです。

●中小不動産会社・工務店

中小の不動産会社や工務店は、年間数棟から数百棟の建売住宅を分譲している不動産会社です。

地域密着の会社が多いのが特徴で、グレードはパワービルダーと注文住宅ハウスメーカーの中間に位置付けられます。トラブルが起きた際のサポートなど、アフターフォローを重視する人におすすめです。

5. 周辺環境の調査

建売住宅の内見時は、物件だけではなく立地や周辺環境の調査も重要です。

交通の便や、スーパーなどの商業施設までの距離をよく確認しておきましょう。実際に歩いて確認するのもおすすめです。

また、次のような事情は一度の内見だけでは詳しくわかりません。

  • 夜になると物騒で治安が悪い
  • 日中は雑踏が多い

そのため、時間帯を変えて何度も現地に足を運ぶことがおすすめです。建売住宅購入前にしっかり調査や情報収集をしておけば、住んでから後悔する可能性は低くなるでしょう。

6. 将来的な資産価値を加味

資産価値にこだわる場合、次のような特徴がある物件の購入はおすすめできません。

  • 外観が個性的すぎる物件
  • アトリエなど生活が主でない物件

住宅の個性が強すぎると需要が限定されてしまい、資産価値が大きく減少します。将来的な資産価値も考慮したうえで物件を選びましょう。

資産価値が落ちにくい物件を購入したい場合は、次のような点に着目して選びましょう。

  • 立地が良い物件
  • 将来大規模開発などを予定しているエリアの物件
  • 建物の状態が良い物件

立地や建物の状態は資産価値に大きく影響します。売却まで考えて物件を購入する場合は、資産価値に注目して選びましょう。

まとめ:建売住宅で失敗しないためには物件の見極めが大切

建売住宅で後悔しがちな6つのパターンと、失敗を避ける対策について紹介しました。

建売住宅を購入して失敗しないためには、購入前にどれだけポイントをおさえて物件の調査や情報収集ができるかが重要です。

住宅の購入は、人生において最も大きな買い物のひとつです。「買って良かった」と思えるように、物件を正しく見極めましょう。

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